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スタートレック:ピカード S2-8 ストーリー
ピカードとガイナンはFBI捜査官に捕らえられ地球外生命体でエウロパ計画の阻止を企んでいる嫌疑をかけられきつく尋問されます。
一方ガイナンは呼び出しに応じてやってきたQを見て彼が死にかけていることを悟ります。
ボーグ・クイーンに支配されたアグネスを追うセブンとラフィでしたが遭遇したアグネスに追い詰められ殺されかけるもののアグネスの意識が覚醒したことによって見逃されます。
コレーは自分の出生の秘密を知り、Qから受け取った治療薬で病気を克服しスン博士の元を去ります。
落胆するスン博士のもとにボーグ・クイーン(アグネス)が現れ彼を自分の手下にします。
第8話 情けの疑問
Qが死ぬ!?ホントに??
ガイナンはQが死にかけていることを悟り、そしてQ自らもその状態であることを認めます。
ほぼ無敵の存在であるQ連続体が死ぬのか???という気もしますがこれはどういうことなのでしょうか。
FBIの捜査官はなぜピカードの話で納得して改心したのか
ピカードらを捕らえたFBI捜査官はピカードがエイリアンであると頑なに信じて彼を尋問し続けます。
が、ピカードが彼の子供時代のエピソードを聞き、彼が出会ったのはバルカン人で、精神融合でトラウマを残さないように記憶を消そうと試みていたのだと話すと突然改心してピカードの言を信じるようになります。
あまりにも唐突な展開ですが、なぜ彼はあのように態度が急変したのでしょうか。
第8話 情けの疑問への考察
あのQ個体の死なのか、連続体全体の死なのか
そもそもQが死ぬのか、そしてその死というのは個体がそうなのか、それとも連続体全体なのかと2段階に分けて考察したいと思います。
まず果たしてQが死ぬのか?です。
これについては私個人はそんなバカな、ご冗談をという感想ですが、
本作でそういう話で進めている以上、これが公式の見解なのでしょう。
新スタートレックにおいてQはQ連続体は滅びの道へ向かっていると発言しています。
全能であるがゆえに無気力になっているのだと。
ただこの「滅び」が生命体としての死を指すかかどうかについては明確にはされていなかったと記憶しています。
私はQ連続体は種族としてこれ以上発展のしようがなく手詰まりの閉塞感にあるという意味での「滅び」という表現であると解釈していました。
しかし本エピソードをみる限りQは死ぬようです。
いろんな意見がありますし私もちょっとそれはどうなの?というのが正直なところですが、そういうことになったようなので受け入れるしかありません😥
ただ、これを持ってQ連続体全体が死ぬのか?という事について考察するとそれは無いのではないかと考えました。
なぜかというと連続体全体が死ぬのであれば、今、過去の時間軸にQが来ていることと、今後の未来でピカードらと出会うQ、そして未来の時間軸の新スタートレックにおけるエンタープライズDのアマンダの登場、Qにお仕置きをビームを放つ他の連続体の存在等々、色々と辻褄があまりにも合わなくなってくるからです。
しかしここで厄介なのが(脚本家)が時間軸をどう処理するつもりなのかということ。
Q、ピカードらはあくまでも時間が一定方向に向かって流れている現実世界のルート(スターゲイザーで新たなボーグと遭遇し自爆した世界)に乗っている上で一度時間軸のズレた世界に移り、そこからタイムトラベルで過去に戻ってきている今の状況です。
ズレた世界、かつ過去であっても本筋である時間軸は相変わらず一定方向に向かっているため、その状況でQそして連続体全体が死んでもタイムパラドックスは発生しないと解釈するのであれば連続体ごとまとめて死滅しても問題ないという事もできるんですよね😥
例えスターゲイザーが爆発してピカードらが死んだとしても宇宙全体の時間の流れはそのまま続くわけですから、Q連続体全体も時間の経過で滅ぶとしてもなにもおかしくありません。
私自身はQ連続体まるごと滅亡させるのはやりすぎだと思いますが…。
いったいどういう解釈でQの死というものを描くつもりなのか、今後のエピソードが気になります。
ピカードが精神融合で記憶を書き換えた説
FBI捜査官との対話シーン、ピカードは指で精神融合のサインをして捜査官の顔に触れています。
そしてその後、捜査官は憑き物が落ちたかのように突然態度が急変します。
それまで疑って尋問し続けていたのに、いくらなんでもあまりにも豹変しすぎですよね。
そこであのシーン、私はあの一瞬でピカードが精神融合を行い彼の記憶を書き換えた説を提唱します。
シーズン1の9話ではアンドロイド(シンス)のスートラが精神融合を行っていました。
なので精神融合はポイントさえ掴めばバルカン人でなくてもできるということなのでしょう。
シンスになったピカードのボディはスン博士が作ったもの。
あのラボのデータベースには他のアンドロイドの色々な記憶やデータがバックアップされていることが想像されます。
であるならばアンドロイドボディに色々な機能が盛り込まれている可能性はあり、ピカードが精神融合の技術を備えていてもおかしくはなさそう。
今のピカードならバルカンピンチも使えるかもしれません。
…というピカードによる精神融合説はともかくとして、このエピソード8 情け はとにかくセリフにしろ演出にしろ色んなところが端折られていてちょっと唐突な展開が多かった印象です😥
感想など
ガイナンが鼻血を流しながら超能力を使うシーンは、映画「炎の少女チャーリー」のお父さんを思い出しました。
お父さん超能力使えるけど強くないので、力を込めてもせいぜい公衆電話をぶっ壊して小銭をかき集めるぐらいしかできないんですよね。
なお炎の少女チャーリーが最近リメイクされたと知って私はびっくりしました。
ややマニアックな映画だというのにあれをわざわざリメイクするのかと😅
(もっとも子供の頃のドリュー・バリモアが主役を演じていてヒットした作品ではありますが)
さて本エピソードですが色々と端折りすぎでしょというのと同時にかなり雑な印象を受けました。
リオスはいつまで親子を船に乗せておくんでしょうか。
もっとも前話で散々考察したガバガバになっていた転送装置が、なぜか本話では使えないので送り返せないのでしょうけど…。
それからアグネス(ボーグ・クイーン)がスン博士のところに行くのもあまりにもご都合主義。
しかもスン博士は謎の傭兵部隊にもツテがあるようで、この人ただの科学者じゃないの?いったい何者なの?という展開😥
そしてまだエウロパ計画も決着は付いていないようです。これもいつまで引っ張るんでしょうか。
エウロパ計画は一つの契機であってQの課題はまだ続くと思っていたのですが、結局エウロパ計画だけで終わりそうな感じです。
Qが能力が使えなくなって死ぬといいます。
じゃあコレーの特効薬はどうやって用意したのか、それにシステムをハッキングして仮想空間に自分を作り出したのはどうやって?いつやったの?、そもそも宇宙飛行士のカウンセラーやFBI職員に能力無しでなりすましていられるの?等々色々疑問があります。
一方で徒歩でFBIまでやってくるQの姿を想像したらそれはそれで面白いけど。
バスを乗り継いで来たりしたんでしょうかね😅
この一連の流れがシーズン2で一応完結するのか、まさかシーズン3まで今のストーリーラインが続くのかはわかりませんが、本シーズン、シーズン2はあと2話しかありません。
これでちゃんとまとまるんでしょうか。
スタートレック:ピカードはかつてのTNGとは異なり、連続ドラマ風な作風になっています。したがって後のエピソードで今回挙げた疑問等が明かされる展開があるかもしれません。
この記事はシリーズをシーズン1-1話から順次視聴し、該当するエピソードを初回視聴した時点で書いていますのでご了承ください。