スタートレック:ピカード シーズン2 第6話 2人のピカード Two of One(通算#16)

2人のピカード Two of One

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スタートレック:ピカード S2-6 ストーリー

エウロパ計画の宇宙飛行士候補生ルネ・ピカード。
彼女を無事に宇宙に送り出すことが壊れた時間軸の修正に繋がると考えたピカード達は、宇宙飛行の前夜祭イベント「ガラ」に潜入します。

ルネはQの誘導もあり宇宙飛行士辞退を一度は決意しますが、ピカードの説得により自信を取り戻し宇宙へ向かう決意を固めます。

しかしそんな2人のピカードの元へQの手下になったスン博士が車で轢き殺すために突撃。
ルネをかばってピカードは車にはねられ、意識不明の状態になってしまいます。
リオスの案内でピカードをテレサの診療所に運び処置をしてもらいますが、外的、内的に問題は無いものの意識が戻りません。
ルネの護衛役であるウォッチャーのタリンはQの情報を知るのがピカードのみであるためルネを守るために彼の意識を起こそうと精神融合でピカードの中に入り込むことを決意します。

一方で、アグネスの体の中では徐々にボーグ・クイーンが支配を強め、とうとう乗っ取ってしまいます。

第6話2人のピカードの疑問

ルネさんはなぜ1人でトレーニングするのか

本エピソード以前から度々登場するルネさんの宇宙飛行訓練シミュレーションのシーン。
上手いこと行かずに苦悩し、トラウマになるシーンが描かれます。

さてこの場面ですが、ルネはいつも1人でシミュレーターに入っています。
宇宙飛行士というのはソロオペ―レーションでは無いでしょうし、
過去のエピソードではルネはエウロパ計画で船長に知的生命体の可能性がある痕跡を持ち帰るように説得したとピカードからも語られていました。

となると宇宙船に1人で乗るのではなく、船長は少なくともおり、また他のクルーもいると考えられます。
であれば数人で一緒に作業を行うようシミュレーションするのが自然な流れだと思われます。
またそうすれば緊急事態への対応もより行いやすそうです。

にも関わらずルネさんはなぜ毎回1人で訓練を行い悩むのでしょうか。

ピカードはどこを見てたのか

ルネがお酒をグビ飲みして、もうだめだーとなって宇宙飛行計画の辞退を申し出ようと責任者の元に向かうためヅカヅカと歩き出すシーン(16:37秒ごろから)。
この場面なんですが、ピカードの目線がルネを見るでもなく会場の遠くの床でもぼんやり見ているかのような感じです。
一方、横にいるタリンはルネの方にちゃんと視線を動かしています。
見ててかなり違和感があるこのシーン、いったい何だったんでしょうか。

シンスのボディと車はどちらが頑丈なのか

シーズン1の最終エピソードで出てきたようにピカードの体はいまや人間ではなく、アンドロイド(シンス)のボディです。

ピカードはスンの運転する車ではねられて意識不明の重体(この昏睡の理由は別ですが)になりますが、あのはねられたシーン、そもそも車のほうが壊れるんじゃないでしょうか。

第6話2人のピカードの疑問への考察

我々が見ている映像はルネの深層心理を描いたもの?

繰り返し描画される宇宙飛行士シミュレーターの失敗シーン。
あのシーンは実は劇中の本当のシミュレーターシーンではなく、ルネが上手く行かずに追い込まれている深層心理を描いたものではないかと考えました。

1人で抱え込む性格が故に、訓練の失敗も自分一人のせいだと感じているため、あのシーンはつねにソロ活動で描かれているのではないかと。

そもそもこのシーズン2のエウロパ計画関係の描写、船長や他のクルーとルネの交流等は出てこないですよね😥
まだ先のエピソードを見ない事には実際1人で行く宇宙旅という可能性はまだ捨てられませんが、2024年の地球が舞台なのでワンオペ宇宙旅というのはちょっと考えにくいです。
なので訓練等も普通は複数人でやると思います。
(もっとも、他のクルーが全員アウトで自分一人だけ残った状況を想定した訓練というのもあるのかもしれませんが…)

以上からあのルネさんのトラウマシーンはルネ自身の深層心理を描いているのでいつも1人なんだと解釈しました。

演技指導・演出が伝わってなかった?

あの16:37ごろのシーン。やはり何度見ても不自然でおかしいです。
なんであんなことになったのでしょうか。

パトリック・スチュワート氏も高齢なのでぼんやりしてた…という可能性もありますが、それだといくらなんでもあんまりですし、それに他のシーンでは何も問題なく普通に演技をされています。

なのであのシーンはピカードにどういった演技を求めるかや演出が上手く役者に伝わってなかったのではないかと考えました。
が、横のタリンさんにはちゃんと普通に行動してるわけでちゃんと指示が行ってますよねえ。
とにかくあそこはちぐはぐでおかしいです。
が、後から撮り直すのも大変なのであのまま押し切ったとか…

シーズン1の「ロキュータス!」のシーンもそうですがこのスタートレック:ピカード、
たまにおかしいところがある印象です。

車も大破→スン博士徒歩で帰る→疲労困憊説

ピカードがもはや人間では無くアンドロイドのボディであることははねられた後、テレサに診察してもらうシーンでも示唆されています。

ピカードのボディは元々スン博士(未来の)が用意していたもので、緊急的に精神転写を行いピカードのものになりました。
ダージ/ソージの性能を見ると人間よりもずっと頑丈で建物の床を素手で破壊できるほどの強度がありますからそれに近しい性能はありそうです。
アグネスはスーパーパワーは持たせていないとピカードに言ってましたがかと言って素材としての頑丈さを抜いたとも思えませんしその時間も無かったと思います。
ですので車とぶつかっても逆に車のほうが壊れそうな気もしますが…。

本エピソードの中でスンは自宅に帰った時ゼエゼエ言っていました。
あれは人をはねたことによる興奮状態もあると思いますが、実は車が壊れて自力で帰ってきたので疲労困憊だったという可能性もありそうです。

感想など

原題はTwo of One。二人一組というような意味でしょうか。
2人のピカードという意味もあるでしょうし、私はこれアグネスとボーグ・クイーンの事も示唆しているし、スン博士とコレーの事も含もうと思えば含めそうだと思うんですが、日本向けの題はピカード達のことしか指してないんですよね。

お話としてはなんかもうスタートレックとはどんどんかけ離れていくような展開です。
このままのトーンでシーズン2は進むのでしょうか。

疑問には書きませんでしたが、アグネスの独唱のシーンで突然当たるスポットライトに歌唱に合わせる伴奏、わりと長尺の会話シーンなのにいつまで経っても出てこないラフィの頼んだクラブソーダ、コレーはネットでスンの事を調べて驚いてたけど、そもそも隔離されている自分の部屋にネット環境は無いのか?これまで調べようとも思わなかったのか?等々、このエピソードはちょいちょいなんか演出がおかしくない?とい箇所が多かったような気がします。
極端にダメではないんですけどなんか微妙にズレてるといいますか。
でも監督はジョナサン・フレイクスなわけでぽっと出の不慣れな人でもないんですよね…。

スタートレック:ピカードはかつてのTNGとは異なり、連続ドラマ風な作風になっています。したがって後のエピソードで今回挙げた疑問等が明かされる展開があるかもしれません。
この記事はシリーズをシーズン1-1話から順次視聴し、該当するエピソードを初回視聴した時点で書いていますのでご了承ください。

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