スタートレック:ピカード シーズン2 第5話 Qの陰謀 Fly Me to the Moon(通算#15)

Qの陰謀 Fly Me to the Moon

by Amazon

スタートレック:ピカード S2-5 ストーリー

ラリスによく似た監査官は名前をタリンと名乗ります。
やはりラリスとは別人のようです(耳も丸い)。

タリンはピカードの祖先であり、3日後に打ち上げられるエウロパ計画に参加する、宇宙飛行士候補生のルネ・ピカードを密かに守っているとピカードに話します。
タリンが監視カメラで撮影したルネの様子を見るピカード。
しかしそこでピカードはQがルネにカウンセリングを行い彼女の意思を砕こうとしていることに気が付きます。

Qの意図は不明ですが、とにかく歴史を変えるためにルネが宇宙に行くことを阻止しようとしているようです。
更にQはデータを作ったヌニエン・スン博士の先祖、遺伝子学者のアダム・スン博士に接触します。
アダムの娘は外見がソージ/ダージにそっくりで、彼女は遺伝子の病に侵されていました。
アダムは彼女を治療しようと日々頑張っていましたが自分の力ではどうすることもでき困っている状況だったのです。

Qはそんなアダムに対して娘の遺伝病を治す薬を提供する代わりに自分の手駒になるように諭します。

一方シャトー・ピカード付近に不時着した船ではボーグ・クイーンが暗躍。
声紋をコピーし船への命令系統を掴むと地元警察へ連絡し警官を呼び寄せ、それを人質にしアグネスと同化して船から脱出しようとします。
アグネスは警官の命を守るためにクイーンを射殺。
しかしクイーンは自分が死ねばアグネスらは未来に帰れなくなるとアグネスに言い寄り、チューブをアグネスに突き刺して自分の意識をアグネスの中にねじ込もうとします。

そのころ護送中のリオスを助けるためにラフィとセブンがリオスの乗るバスを襲撃。
リオスは無事に救出され、一同は一旦船に戻ります。

ピカード一行とタリンが合流しQのルネに対する行動は危険だと判断。
歴史の流れどおりにルネがエウロパ計画に参加できるように彼女を守ることにします。

タリンによるとルネは宇宙に出発する直前の懇談パーティーに参加が義務付けられているが、そこはあまりにもセキュリティが厳しいので大人数を潜入させるのは難しいとのこと。
ピカードはアグネスにパーティーに潜入してもらい、セキュリティシステムのハッキングを狙います。

第5話Qの陰謀の疑問

ラフィとラリスは面識がある??

ラフィはタリンを見てあの人気味が悪ぐらいそっくりすぎるとピカードに言います。
この発言で似ていると称したのはラリスの事だと思われますが
ラフィはラリスと面識があったのでしょうか。

ラフィが元スパイ???

リオスは前夜パーティーに潜入する役をピカードがアグネスとした時に異を唱えています。
彼によるとアグネスは専門がロボット学者なのでこの作戦に向いているのか、それよりもレンジャーのセブン、あるいは元スパイのラフィの方が良いのでは?との弁。

ここでリオスはラフィを元スパイと言っています。
彼女にそんな過去があったのでしょうか??

リオスのコミュニケーターはどうなったのか

リオスは輸送車から救出され船に戻りますが、病院で取られたコミュニケーターはそのままです。
24世紀のテクノロジーを21世紀に残すのはかなりまずいと思うのですが、気にした素振りもありません。
本当にそれで良いのでしょうか。

第5話Qの陰謀の疑問への考察

ピカードがノリノリで紹介したかもしれない

劇中でラフィとラリスが顔を合わせるシーンはこれまで全くありませんでしたので
2人に面識があるとすれば、シーズン1と2の間にラフィがピカード邸で遭っているという事になりそうです。
シーズン1の時点でラフィは宇宙艦隊をクビになった状態でしたので、
その後の復帰に際しピカードの家に挨拶に行ったというのは有り得そうです。
そこで同居人でお世話係のラリスに遭っていたというのは十分に考えられます。

あるいはもっと前の火星でのシンスの暴動の頃ぐらいに、すでにピカードはラリスとジャバンをシャトー・ピカードに住まわせており、まだラフィが艦隊でピカードと一緒に活動していた時にすでに面識があったのかもしれません。

がぶっちゃけどちらにしろ
ただのお世話係的な女性の顔をそこまで明確に覚えているのだろうかとは思いました。

そこで一歩踏み込んで考察してみます。
ピカードはラリスに気があることがシーズン2の1話で描かれています。
であるならば、ラフィが訪ねてきた時にノリノリでハッスルして
ラリスの事をラフィに紹介した…というのは無くはなさそうです。

なのでラフィもラリスの印象が強く残っており、顔をよく覚えていた―と考察してみました。

「元スパイ」発言はリオスの裏の意図を隠すジョークのようなもの

リオスとラフィの付き合いは古いようですので本作「ピカード」で描かれるよりもずっと前にラフィはスパイ活動のようなことをしていた…という事もありそうです。
ただこのシーン、それだといきなり元スパイの発言が出てくるので視聴者はえっ⁉そうなの??って面食らいますよね。

そこで私はもうひとつ有力な説を考えてみました。
それは「スパイ」と称したのは、
時間軸が変わっていた24世紀においてラフィは反逆者を取り締まるような事を沖縄でやっていました。あれの事を差してスパイと呼んだのではないでしょうか。

実はあの「スパイ」はジョークのような感じで言っており、リオスの発言の真意としてはアグネスの適正はもとより、元彼女であるアグネスに危険なことをさせたくない、
そして何よりアグネスよりも百戦錬磨のセブンやラフィの方がこういった任務にはずっと向いていると考えたのだろうと思います。

が、そのまま元レンジャーのセブン、もしくはラフィとするとアグネスではなくラフィを推す動機づけが少し弱く出てしまいます。
なのでややジョーク気味にスパイという肩書をくっつけてあの発言になったのかもしれません。

そう考えると「ロボット学者」とアグネスの事を称したのも、彼女を貶めるというよりも、セブンやラフィの方が向いてますよという事を暗に主張するための言い方だったのかもしれません。

あの清掃員の女がネコババした説

リオスのコミュニケーターの状況について改めて振り返ってみました。

リオスが病院に運ばれてきて、コミュニケーターを落とす。
女医さんのクソガキ息子が拾ってお前のものは俺のものとジャイアニズムを発揮して返さない(占有離脱物横領罪)。
女医さんが子供は返すつもりだったと逆ギレ&モンペぶりを発揮し、病院のものを盗まないように(いきなりリオスを犯罪者予備軍扱いでヒドイ)担保としてコミュニケーターを取り上げて返さない。
病院から出ていく時にリオスは返却を求めるが清掃員の女が「なんの事?」と言ってシラを切って返さない。
その後逮捕の流れでリオスは病院を出る。
セブンとラフィがコミュニケーターの信号を追って病院へ来るがコミュニケーターは発見しなかった。(机の上なども結構見てたのに見つけられず)

というのがここまでの流れです。

私はあの清掃員のアマ女性がネコババしたんじゃないかと思います。
あの人、セブンとラフィが来た時も今日は終わりだと言ってすぐ追い返そうとしたし、
その後もリオスを早く探しに行ったほうが良いと急かすような感じで病院を追い出してますしね。怪しい。

感想など

本エピソードの原題はFly Me to the Moonです。
これ意味としては「私を月に連れて行って」というフランク・シナトラの歌が元ネタではないかと思われます。

ただルネが向かうのはエウロパであって月へ連れていってというのとは少しズレてますし、日本向けのタイトルであるQの陰謀という方がわかりやすいのかもしれません。

私が本エピソードでちょっと面食らったのはまだスンとダージ/ソージの話をやるのか…ということ。
その辺りはシーズン1でもうお終いで良いのではないかと思いました。

スタートレック:ピカードはかつてのTNGとは異なり、連続ドラマ風な作風になっています。したがって後のエピソードで今回挙げた疑問等が明かされる展開があるかもしれません。
この記事はシリーズをシーズン1-1話から順次視聴し、該当するエピソードを初回視聴した時点で書いていますのでご了承ください。

タイトルとURLをコピーしました