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スタートレック:ピカード S1-8 ストーリー
14年前のとある場所そこにはオウ准将と彼女が率いるジャット・バッシュの上席達が集まり、ある儀式に臨んでいました。
儀式は数十万年前に未知の文明が伝えたとされる人工生命に対する警告を送るというロミュランの伝説に基づいたもので、特別な設備に手を触れると脳内に地獄絵図を見せられ、それに耐えきったものが使命を果たせるという過酷なもの。
参加した殆どが発狂し死ぬ中、1人最後まで完璧に耐えきったのはナリッサのみでした。
また彼女の叔母(伯母?)に当たる人物もほぼ精神崩壊しながらなんとかかろうじて耐えきります。
その人物は再生キューブにいた、かつて同化されていたロミュラン人、ラムダでした。
2399年の現在の場面に戻り、ボーグ・キューブ内でピンチのエルノアの元にセブン・オブ・ナインが登場、ロミュラン兵を全員倒します。
セブンはボーグキューブを再起動し眠ったボーグを目覚めさせることでロミュランに対抗することを決意。
セブン自らが擬似的なボーグ・クイーンになりキューブと眠っていたボーグとでボーグ集合体を作り上げます。
ボーグ抹殺を行っていたナリッサですが、蘇ったボーグ達の数には勝てず転送で逃げロミュラン艦隊を率いてソージの故郷へ向かいます。
一方ラ・シレーナ号では船に到着したソージの姿をみてリオスが狼狽え部屋にこもってしまいます。
ソージを母星に連れていくには敵が強大すぎるため
ピカードは宇宙艦隊最高司令官のカーステンと亜空間通信で対談。
状況を説明し連邦艦隊の派遣を願い出て了承。合流ポイントで落ち合うことになります。
一方、リオスの謎をラフィが5人のホログラムと協力して解き明かします。
かつてリオスが艦隊士官で宇宙船の副長だった頃、ある2名の見知らぬ種族とファーストコンタクトを行いました。
そのコンタクトした人物の1人にジャナと名乗る少女がおり、彼女の姿はソージそっくりでした。
ファーストコンタクトのもてなしで食事の席が設けられましたが、リオスの上官で彼が父親のように慕っていたアロンゾ・ヴァンダミア艦長が突然相手の2人を射殺します。
実はヴァンダミア艦長には連邦保安部からファーストコンタクトの相手を抹殺しなければ船ごと破壊するとの極秘の司令が出ており、苦渋の上取った行動でした。
そうとは知らないリオスは艦長の行為に激しく反発。その後艦長は自ら命を断ちます。
そのトラウマがリオスをずっと苦しめ、事件の数カ月後に宇宙艦隊を退役、今に至るという背景があったのでした。
意識を取り戻したアグネスから事情を聞くピカード。
精神支配を受けていたもののマドックスを殺害したことは事実であり、アグネスは自首することを決意します。
ラ・シレーナ号の乗組員全員とソージが集まります。
オウ准将はバルカンとロミュランのハーフでありかつジャット・バッシュであり、古くから連邦内で出世し、人工生命排除の作戦に従事していたこと、ソージの母星にはジャナのような存在がたくさんいるであろうこと、
8つの恒星を集めた何かの儀式のような事をロミュランが計画していること、などなど今回の一連の事件の真相について情報が整理されます。
その途中ソージが母星に直接向かいたいと暴走。
一時的にラ・シレーナ号を乗っ取りますが、最終的にはピカード一行と和解の上母星に向かうことになります。
ソージによりボーグの技術を使った特別なワープゲートが開かれます。
ソージの故郷へ向けて飛び立つラ・シレーナ号でしたが、
その直後、まるで待ち構えていたかのような1隻の宇宙船がすぐに追いかけゲートに入るのでした。
第8話 真実の断片の疑問
セブンを呼んだタグはピカードのものではない?
7話でエルノアがタグを使ってフェンリス・レンジャーを呼びましたが
あのシーンは何度見てもなぜあそこにタグがあったのかがよくわかりませんでした。
しかしどうやら本エピソードを見ると別の可能性が出てきたようです。
オウ准将がハーフだと何故わかったのか?
ラフィがオウ准将はバルカンとロミュランのハーフであると語ります。
なぜラフィにそれがわかったのでしょうか?
そしてなぜ「バルカン人では無く実はロミュラン人」ではなく「ハーフ」だと言い切ったのでしょうか。
ナレク(仮)の船はどうやって待ち伏せしていたのか?
最後の最後で出てくるラ・シレーナ号を追ってワープゲートに入ったのはおそらくナレクの船だと思われます。
が、彼はなぜあの場所に先回りして待ち構えていたのでしょうか。
第8話 真実の断片の疑問への考察
あのタグはブルーが持っていたもの説
まずエルノアが逃げ込んだ部屋はロミュラン兵の会話によるとブルーの部屋であったことが示唆されています。
※7話の感想で考察したあの部屋はどうやら転送台とかではなかったようです。
となると、ブルーの部屋にかかっていたタグなのでブルーが過去に何らかの理由でセブンからタグを受け取っており、それをたまたまエルノアは目にした。
そしてセブンがピカードに渡していたタグを、(作中では描かれていませんが)エルノアはラ・シレーナ号で見たことがあり、押せばセブンを呼べることを知っていたので使った。
という感じじゃないでしょうか。
これならなんとか話が繋がりそうですね。
オウ准将がロミュランであることは機密情報だと思いますが…
まずあの全員が集まって情報のすり合わせをするシーンの少し前から振り返りたいと思います。
精神支配を受け、オウ准将やロミュランの儀式等の知識を直接ある程度得ているアグネスは、ピカード、リオス、ラフィが先に座って待っているところにソージと二人で会話した後、遅れてやってきます。
その直前までラフィはリオスと2人で真相を探っていたのでそれまでラフィとアグネスは直接事件について語り合っていないと推測されます。
またオウ准将がジャット・ヴァッシュの工作員であることは流石に秘密だと思うので連邦の記録にも載っていないはずです。
なのでラフィがハッキングで探したとしても出てこない情報ではないかと思われます。
なのにあの場面、オウ准将がバルカンとロミュランの「ハーフ」であるとラフィは断言しています。
これが何を根拠にそう言ったのかが今一つよくわかりません。
バルカン人とロミュラン人はそっくり(というか元は同じ種族)なので、そういう「推測」をしたのかもしれません。
が、推測するにしても「そうか、オウ准将はバルカンじゃなくてロミュランなんだ!」と推定して言うのならまだ分かります。
がラフィはハーフって事をキッパリ言ってるんですよね…。うーん。
私はこの場面、オウ准将の背景を精神支配で共有したアグネスが言うならまだ説得力があると思うんです。
なんでラフィがハーフと断言したのかは私にはよくわかりませんでした。
ソージを追跡する方法があるとは思うけどなぜゲートの前で待ち伏せできたかは不明
アグネスの追跡装置は無効化されましたが、おそらくソージを追跡することは可能なのだろうと思われます。
再生キューブ内でブルーがソージを追跡できていたくらいなので、
管理者であるロミュラン側にもソージを追跡する手段があってもおかしくありません。
ですからラ・シレーナ号にソージが乗った時点で追跡再開が可能になって追ってきたと思われます。
(そんな凄い広範囲センサーが小型艇にあるのかという気もしますが…)
問題は、先回りして特別なゲートを開く位置で待ってた点ですよね。
これはいくら考えてもわかりません。
ソージの故郷に向かうだろうと予測は出来たとしても、どこでゲートを開くのかましてや先回りして横で待つというのはちょっとやっとじゃ出来ないと思います。
これに関しては今後のエピソード次第という感じでしょうか。
備考
Broken Piecesというタイトルどおりバラバラのピースが埋まって謎の真相に近づきつつあります。
このままの流れだとオウ准将+ナレク+ナリッサが最後の敵だと思われますが、艦隊戦はあるのか、それとも肉弾戦での決着になるんでしょうか。
ひとつ、アグネスについてはちょっと可愛そうな気もしました。
マドックスを殺害したのは事実ですが、彼女の意思100%ではないでしょうし、無罪とはいかなくても情状酌量の余地があるのではないかと。
また最初、心神喪失にあった!とアグネスを擁護していたピカードなのに、アグネスがマドックス殺害を話した後は、何も擁護せず自首を促しています。あれもちょっと冷たいような…。
そもそも、マドックス殺害については本エピソードでホログラム達が長期記憶を持てる事が判明し、5話で考察した「ホログラムは過去の記憶を持てない説」は違うことが判明しました。
であれば、あのわりと自由意志で起動できる医療ホログラムが出てきて誰かに話せる機会はあったと思うのですが…。
今後アグネスが救われる展開はあるのでしょうか。
スタートレック:ピカードはかつてのTNGとは異なり、連続ドラマ風な作風になっています。したがって後のエピソードで今回挙げた疑問等が明かされる展開があるかもしれません。
この記事はシリーズをシーズン1-1話から順次視聴し、該当するエピソードを初回視聴した時点で書いていますのでご了承ください。