スタートレック:ピカード シーズン1 第2話 暗躍 Maps and Legends (通算#2)

暗躍 Maps and Legends

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スタートレック:ピカード S1-2 ストーリー

ボーグキューブ内で科学者として務めるダージの双子の姉妹ソージにロミュラン人の青年ナレクが接触し親しくなります。
ソージはロミュラン人が保有しているボーグキューブ内でボーグから切り離された「端末個体」の再生プロジェクトを行っています。

一方、ダージ死亡の秘密を探るピカードですが、彼と一緒に暮らしているロミュラン人の女性ラリスより彼女がかつて所属していたロミュランの秘密警察タル・シアー、そしてそれよりも更に過激な思想・行動を併せ持つ組織、ジャット・バッシュの話を聞きます。

ラリス曰く、ロミュラン人はコンピューター、AI、ましてやアンドロイドというものを根底から嫌っており、ジャット・バッシュとはそれらを排除し闇に葬る事を是としている組織であるが、全容は知れないと事。
また並行してピカードはかかりつけ医より、脳に重篤な障害がありそれは不治の病であることを知らされ自分の残り少ない余命と向き合うことになります。

地球および惑星連邦にロミュラン暗躍の危機が迫っていることを察知したピカードは更に調査を進めるため惑星連邦本部へ向かい、旧知の仲である惑星連邦最高司令官のカーステン・クランシーと面会、自分を惑星連邦に復職させ宇宙船とクルーを貸与してくれるように求めます。
しかしピカードとカーステンはもともと折り合いが良くなかった上に1話のTVインタビューでピカードが惑星連邦を酷評したこともあり、カーステンはピカードを罵った上で要望は全て却下されます。

カーステンは惑星連邦幹部(と思われる)保安部(艦隊制服が黄色だったのでそう推測されます)のバルカン人、オウ准将にピカード来訪の件と彼が話したロミュラン暗躍の陰謀について伝えます。
カーステンはピカードは妄想老人であると切り捨て連絡は終わりますが、オウ准将は部下のリゾー大尉を呼びピカードに警戒するように伝え、なにやら秘密の「計画」を速やかに実行するよう叱責します。

惑星連邦の協力を取り付けることが出来なかったピカードですが、宇宙に出てダージそしてデータのための調査を継続することを決意。
しまってあったコミュニケーターを取り出し、ピカードを嫌っている旧知のラフィに連絡し船を一隻用意するように伝えます。

そのころボーグキューブ内のナレクの元にホログラムでリゾー大尉が訪れます。
リゾー大尉の正体は実はロミュラン人、しかもナレクの姉とのこと。
そしてなにやらソージ絡みの計画を速やかに遂行するようナレクに強く当たります。

ボーグキューブとボーグから切り離された「端末個体」を使ってロミュランが何か良からぬことを企んでいるようです…。

第2話 暗躍の疑問

なぜロミュランの秘密警察タル・シアーがピカードを護衛するのか

第2話の中で、ピカードと一緒にシャトー・ピカードで暮らしているラリスはロミュランの秘密警察タル・シアーの一員であることが明確に描かれます。
(言明はされていませんが夫であるジャバンもロミュラン人でありタル・シアーだと思われます。)

惑星連邦の英雄であるピカードの護衛をなぜ地球人ではなくロミュラン人、しかも秘密警察タル・シアーの人間が行っているのでしょうか。

なぜジャット・バッシュはダージのアパートの痕跡をもっと丁寧に処理しなかったのか

ピカードとラリスはダージのアパートに行き、ラリスが持つロミュランのテクノロジーで残留物質を再物質化・再生することで手がかりを探ろうとしますが、少し再生したところでラリスの言う「痕跡を上書きされて消去された」状態になり手がかりが途絶えます。
なぜジャット・バッシュは痕跡を、ラリスの手持ち端末程度で途中まで探れるような中途半端な状態ではなく、より念入りに消さなかったのでしょうか。

またその後、ダージの机の上のメモリー媒体からラリスが偽装工作の隙きを縫って姉妹であるソージと通信を行っている痕跡を発見しますが、これも媒体を持ち去るか破壊してしまえば済むはずです。なぜそうしなかったのでしょうか。

火星の作業員詰め所になぜ強力な武器を大量に置いていたのか

2話途中で回想として描かれる過去の火星基地でのシーンでは、ロミュラン人救助艇製作の指揮を取るヒューマノイドタイプの人間と、その元で働くアンドロイドが描かれます。
そしてアンドロイドが反乱を起こした際、彼は壁から殺傷力の非常高い強力な武器でその場に居た人類を次々と射殺していきます。また壁には他にも武器が沢山掛けられていました。

なぜ作業監督者の詰め所にここまで強力な武器を置く必要があったのでしょうか?

バルカン人なのに感情を制御しきれていないオウ准将の矛盾

オウ准将の会話シーンを見ると怒りの感情が端々ににじみ出ており、感情を制御することを美徳とするバルカン人らしくありません。
なぜオウ准将は感情制御を行えていないのでしょうか。

第2話 暗躍の疑問への考察

ピカードがロミュラン人を救おうとしたことに恩義を感じているから

ラリス、ジャバンはロミュラン人でタル・シアーのメンバー(今もあるのか元なのかは分かりませんが)のようです。そしてピカードを守ることを使命として捉えているようです。
彼らがピカードに忠誠を誓うのはピカードがかつてロミュラン人を救おうとしたことを知っており、惑星連邦が見捨てても自ら艦隊を率いて救助に向かったことに恩義を感じているからだと思われます。
そしてピカードもロミュラン人を救えなかった自責の念から彼らを側に置いているのではないでしょうか。

もっとも、これが現在のピカードの立場をより複雑化させている要因の一つではないかと思われます。
ロミュランは元々惑星連邦の敵国であり、彼らを嫌う連邦の同盟国は少なくない事がこの2話でも言及されていました。

ですので現在の惑星連邦上層部もロミュラン人と一緒に暮らすピカードに対して色々と思うところがあるのではないかと推測され、ひいてはそれがかつての英雄に地球人の護衛がついていない理由でもあるかもしれません。

ラリス、ジャバンに罪はありませんが、ピカードが今も地球人あるいは古くからの惑星連邦同盟国の人間と一緒に暮らしていれば、連邦上層部の覚え、そして2話で出した要望への対応も違ったものになっていたかもしれません。

消せる痕跡に技術的な限りがあった説

ダージの部屋に残留物質が残っていたのは1話でも描かれたボーイフレンドとワインを飲んで、おかわりの「バニラ的な何か」をフードディスペンサーで作ろうとする箇所まで。
これは番組としての映像面とストーリー上のご都合主義の部分でもありますが、おそらくジャット・バッシュやロミュランのテクノロジーを持ってしても消す(ラリス曰く上書き)事ができる痕跡の範囲には限りがあるのだろうと思われます。
ですので自分たちが襲撃する前の段階は特に上書き処理する必要もないのでそのまま残っていたのでしょう。
(やる意味は無いですが、もっと前の時間軸の所からラリスの装置で再生しようと思えば行えたと思われます。)

ダージとソージの通信の痕跡および端末の処理についてはよく分かりません。
丁寧に上書き処理をして分かり難くくするよりも小型の機械なので端末ごと持ち去るか破壊したほうが手っ取り早いと思うのですが…。

あるいは24世紀には通信端末が各家庭に必ず配置してあり、それが持ち去られて固定ポイントから一定の距離が離れたり、外部から破壊されるような事が起これば何らかの通報なりが行く仕組みになっているのかもしれません。
そういった処理を襲撃者が嫌った可能性はありそうですね。

実は火星ではアンドロイド(シンス)の暴走事故が頻繁に起こっていた?

火星でアンドロイドが暴走した際に作業員の一人が警備員に「機能不全を起こした」と手早く連絡しています。
機能不全というワードが咄嗟に出たこと、そして各作業員は一人ずつすぐに小型の武器を取り出している姿も描かれています。
この迅速な対応を見ると、アンドロイドが暴走した場合の管理マニュアルのようなものがあり、また避難訓練?対暴動訓練?のような事も事前によく行われていたような印象です。

ということは普段から火星基地ではアンドロイドの「機能不全」が頻繁に発生しており、それに対処するための武器が特定の位置に配置されていることが想像できます。

ただし作業員が取り出した武器、および駆けつけた警備員が持っていた武器は小型のハンドガンでした。
なぜ暴走アンドロイドが使ったような強力な武器が複数も壁に掛けてあったのかは分かりません。

これに関してはアンドロイド(シンス)に限らず、ヒューマノイド従業員からも何らかの暴動が起き、彼らが強力な武器に近い位置におりそれらを手にしたらどうなるのか…火星基地再建の折には危機管理マニュアルの刷新が望まれるところです。

オウ准将はポンファー状態だった説

身も蓋もありませんが、オウ准将はポンファー(発情期)だと推測します。

まずオウ准将も実はロミュラン人では?とも思ったのですが、リゾー大尉が「長年役に立ってる協力者」と評していますので、オウ准将はバルカン人であり何らかの目論見でロミュランに協力していると思われます。

そしてバルカン人が感情制御できなくなるのは200歳近い高齢になりベンダイ症候群にかかる(例:TNG 第71話「英雄症候群」のサレク)か、ポンファー(発情期)であるかでしょう。

バルカン人は年を取れば白髪になり、白髪染めを使うという慣習は彼らにはおそらく無いと思われます(TNGのサレク、ENTのヴラーなど過去の映像作品の高齢バルカン人は白髪のままでした)し、また惑星連邦本部に勤務し、更に准将というまだそこまで階級が上がりきっていないオウ准将がすでに200歳近い高齢とは思えません。
したがってベンダイ症候群の線は消えます。

以上から私はオウ准将はポンファーで感情制御ができていなかった説を推したいです💦


備考 第2話 暗躍の原題はMaps and Legends。
元々は星図と伝説というタイトルだったようですが変更されたようです。
確かに第2話を見た印象だと「暗躍」の方がしっくり来るような気がします。

スタートレック:ピカードはかつてのTNGとは異なり、連続ドラマ風な作風になっています。したがって後のエピソードで今回挙げた疑問等が明かされる展開があるかもしれません。
この記事はシリーズをシーズン1-1話から視聴し、該当するエピソードを初回視聴した時点で書いていますのでご了承ください。

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